RIYAK

豊臣秀吉も信仰した!
出世のご利益で信仰を集める三面大黒天

2019年03月29日

 

有名な七福神の大黒天と比べると、

やや珍しさが感じられる三面大黒天。

実は、戦国武将の豊臣秀吉が信仰していたことから、

出世守りとして信じられている仏教の神様なのです。

今回は、大黒天・毘沙門天・弁財天が合体した不思議な姿をした仏像である、

三面大黒天の特徴やご利益をご紹介します。

 

三面大黒天とは

 

「大黒天」といえば、

日本では七福神の一柱としてよく知られている神様です。

大きな袋を背負い、打ち出の小槌を手に持ち、米俵の上に乗っている姿を、

どこかで見かけたことのある方も多いのではないでしょうか?

それに対して、「三面大黒天」には3つの頭があり、

見慣れている七福神の大黒天とはやや姿形が異なります。

国内では、天台宗の開祖である僧侶の最澄が、

三面大黒天の仏像を祀ったのが信仰の始まりと伝えられています。

伝説によれば、最澄が三面大黒天と思わしき仙人と出会い、

台所の神様としてお祀りしたようです。

比叡山延暦寺にある大黒堂には、御本尊である「三面六臂大黒天」が祀られ、

大黒信仰の発祥地として知られています。

三面大黒天の3つの頭部は、それぞれが大黒天・毘沙門天・弁財天のものです。

毘沙門天と弁財天は、

いずれも大黒天と同じく七福神の神様として知られています。

広く信じられている神様が合体した三面大黒天は、

非常に強いご利益があると言い伝えられ、

戦国武将の豊臣秀吉が信仰していたことでも有名です。

そんな三面大黒天の中心となる大黒天は、

インドのヒンドゥー教において「マハーカーラ」と呼ばれる神様でした。

マハーカーラは、ヒンドゥー教の最高神であるシヴァ神が姿を変えて現れた

神格のひとつだと信じられています。

全身が黒く染まり、憤怒の表情をしているのが、マハーカーラの特徴です。

マハーカーラという名前には、「マハー=大」「カーラ=黒」という意味があり、

ここから大黒天という名前がついたといわれています。

なお、豊臣秀吉が信仰していた三面大黒天の仏像も、全身が黒いのが特徴です。

戦国武将として後世に名を残すほどのご利益から、

“出世守り本尊”と呼ばれています。

 

三面大黒天の特徴とご利益

 

三面大黒天像には、

三面二臂で3つの頭部と2本の腕を持つ仏像と、

三面六臂で3つの頭部と6本の腕を持つ仏像があります。

大黒天・毘沙門天・弁財天という

七福神の三柱が合体した珍しい姿をしているのが特徴です。

毘沙門天は武将の姿をした七福神で唯一の武神であり、

弁財天は才能や美貌を司る女神であり、

いずれも七福神としては財運のご利益が信じられています。

大黒天の元となったマハーカーラのような憤怒相のほか、

七福神の大黒天のように穏やかな表情をしたものもあり、

さまざまな仏像があります。

マハーカーラが漆黒の肌色をしていることから、

三面大黒天も全身が黒色に彩色される場合が多くあります。

三面大黒天像のご利益としては、子孫繁栄や商売繁盛などが信じられています。

また、豊臣秀吉の出世守りであったことから、

開運や出世祈願のために願掛けがなされる場合もあるようです。

 

豊臣秀吉と三面大黒天の関係

 

戦国武将の豊臣秀吉は、日本史上で広くその名を知られる武将であり、

たいへんな出世を遂げたことでも有名です。

若い頃の豊臣秀吉は、恵まれていたとは言い難い境遇にありました。

そこから“天下人”と呼ばれるまでの偉業を達成した背景には、

実は三面大黒天の信仰があったのです。

京都府にある寺院の圓徳院には、

豊臣秀吉とご縁のあった出世守り本尊である、三面大黒天が祀られています。

圓徳院は、豊臣秀吉の妻である寧々様が終焉を迎えた地でもあり、

秀吉の没後にこちらで余生を過ごしたようです。

毎月3日には縁日が行われているため、

ぜひ三面大黒天へお参りしてみてください。

 

RIYAKの憤怒三面大黒天像

 

仏像ブランドのRIYAKには、

力強い憤怒三面大黒天像のラインナップが用意されています。

穏やかな表情をした七福神の大黒天像とはまた異なる魅力があり、

強いご利益が信じられている仏像でもあるため、

ぜひご自宅にお迎えしてみてください。

RIYAKの憤怒三面大黒天像では、

ヒンドゥー教で破壊神シヴァの化身として知られる、

迫力のある大黒天が表現されています。

彩色済みの仏像は、マハーカーラを思わせる漆黒の肌と憤怒の表情により、

インパクトのある仕上がりになっています。

大黒天のルーツを思わせる仏像をお求めの方におすすめです。

それに対して、長年にわたる経年変化をじっくりと楽しみながら、

お部屋との相性も大切にしたい方には無彩色タイプをおすすめします。

ナチュラルな色合いが魅力的な木彫りの仏像には、

細部まで丁寧に仕上げた職人の腕前が感じられます。

珍しい三面大黒天の仏像をぜひインテリアとしてお楽しみください。

 

***

 

日本では七福神の大黒天がよく親しまれていますが、

それに比べて三面大黒天はやや珍しい存在といえるかもしれません。

しかし、戦国武将の豊臣秀吉が信仰した神様であることから、

実はそのご利益に注目されている仏像なのです。

仏像ブランドRIYAKのラインナップで、

珍しい憤怒三面大黒天像をご覧ください。

  • ツイート