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日本全国にまだまだ残る、弘法大師伝説!

2020年08月04日

前回も弘法大師の伝説や逸話に触れましたが、

まだまだ日本全国には語り継がれる伝説がたくさんあります。

もちろん、中には後年に脚色されたものや、

弟子たちによる功績のものも含まれていると思います。

しかし、お大師様の伝説になった事により、現代まで語り継がれているのではないでしょうか?

今回も偉大な弘法大師伝説や逸話を掘り下げて参ります。

 

弘法大師は生きている?

未だに一日二回の食事が運ばれる!

およそ1200年前、

高野山・金剛峯寺にて享年62歳にてこの世を去ったとされる弘法大師ですが、

真言密教においてはこれを『入定(にゅうじょう)』という考え方をされています。

『入定』とは真言密教の究極の修行の一つで、

生きたまま永遠の瞑想に入っている事を意味します。

 

真言密教の教義では、僧は死なずに生死の境を超え、

衆生救済を目的として永遠の瞑想に入ると考えられています。

日本で初めて入定したのが弘法大師とされ、

現在も高野山・金剛峯寺で生きているとされています。

 

もちろん、生きていると考えられていますので、

一日二回の食事が弘法大師の元へと運ばれます。

この食事を運ぶ事も『生身供(しょうしんぐ)』と呼ばれる儀式とされ、

数名の僧によって運ばれていきます。

嘗試(あじみ)地蔵と呼ばれる場所で提供される食事は毒見をされ、

白木の箱に納めて改めて運ばれていきます。

 

食事の内容は伝統的な精進料理が中心ですが、洋食などもあるそうです。

これは弘法大師が入定されてから現代に至るまで、

およそ1200年もの間続けられています。

 

弘法大師が死なない事は7歳の頃に決定していた?

 

幼い頃から『神童』とされ、両親にとても大切に育てられた弘法大師は、

5、6歳の頃にはすでに泥をこねて仏像を作っていたそうです。

寝ていても仏様と話す夢を見るなど、

幼い頃からその不思議な力が見受けられるようになります。

そんな幼き弘法大師の元に、

高僧が訪れた際には「この子は仏の教えを広めるだろう」と予言し、

朝廷から派遣された役人が道端で遊んでいる姿を見かければ、

「この子は凡人ではない。四天王がまわりからお守りされている」

と語ったとされています。

そんな非凡な才能を自分自身でも気付き始め、

7歳で早くも山の中での修行を始めました。

 

その修行の際に断崖絶壁で、幼き小さな手を合わせながら

「私は将来、仏道に入り、教えを広めて人々を救いたい。

釈迦如来様、願いが叶うなら、どうぞお姿を拝ませてください」

と唱え、なんとその身を崖に投じてしまったのです。

すると、不思議な事に雲の中から蓮華に座った釈迦如来が現れ、光を放ちました。

そこには天女も現れ、幼き弘法大師を抱きとめたのです。

そこで釈迦如来に一生仏の道に命を捧げ、厳しい修行に取り組まれるか?と問われ、

仏道に身を捧げる決心をしたと言われています。

このように、7歳の時点で永遠に仏の教えを伝えていく決心をしていたのです。

 

 

まだまだある弘法大師伝説

弘法大師にはまだまだ伝説や逸話があります。

その中でもユニークなものをいくつかご紹介していきます。

 

  • 弘法大師はUFOに遭遇していた?…
  • 弘法大師の修行の際の逸話には、
  • 先程の崖から身を投じる内容や光る玉が口に入る描写、
  • 光る三鈷杵など不思議な内容も多くあります。
  • この中には現代でUFOと呼ばれる未確認飛行物体が含まれていたのではないでしょうか?

 

  • 曜日…
  • 現代のような曜日基準の生活になったのは明治初頭のグレゴリオ暦の導入後ですが、
  • 平安時代初期に中国に留学した僧たちにより
  • 密教経典と共に日本にもたらされたといわれています。
  • これを朝廷に伝えたのが弘法大師だったのでしょうか?

 

  • 讃岐うどん…
  • 現在の香川県で産まれた弘法大師は、
  • 中国からうどんの製法や小麦を持ち帰ったとされます。
  • 香川県が上質な小麦の産地であったことも重なり、
  • この地でうどん屋が栄えたと考えられます。
  • うどん県を作ったのも弘法大師なのでしょうか?

 

RIYAKの弘法大師

木製インテリア仏像ブランドRIYAKでは、

この春BASICシリーズにこの弘法大師もラインナップに加わりました。

信じられない伝説や逸話がありますが、

どれも偉大な弘法大師のおかげか信じてみたいものばかりです。

 

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四国八十八箇所の霊場など、

弘法大師ゆかりの地に訪れた際はぜひ本場のうどんを食べたいですね。

“生身供”のメニューにはうどんが含まれいるのか、少し気になりました。

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