屋台や露店で賑わう縁日とお祭りの違いとは?
2020年10月05日
縁日とお祭り、どちらも人々が集まり、多くの方が楽しみにしていると思います。
屋台や露店などで賑わい、似たようなイメージを持つ方も多いかと思いますが、
実は【縁日】は仏教に由来する言葉だったのです。
【縁日】の言葉の由来は『有縁の日・結縁の日』
皆さん【縁日】と聞いて、お寺や神社を思い浮かべませんか?
実は縁日という言葉は仏教において神仏の救済や御利益などと、
特に縁がある日を指します。
元々は『有縁の日』や『結縁の日』などと呼ばれ、
これらの言葉が略されて【縁日】と呼ばれるようになりました。
ですので、屋台や露店で賑わっているものが必ずしも縁日という訳ではありません。
有縁の日とは、神仏がこの世と縁を持つこと、
結縁の日とは神仏と人々が縁を結ぶ日のことを指します。
これはお寺や神社によって縁日と定める日が異なり、
そのお寺や神社ごとに定められた日に参拝、参詣するようにしたものであり、
その日は特に御利益があると信じられていきました。
江戸時代以降【縁日】は特に盛んとなる
戦乱の世が終わり、江戸時代に入ると縁日は特に盛んに行われるようになります。
一般市民に縁日の文化が広まると共に、
縁日では寺社仏閣に多くの人を集めるようになりました。
そこへ商人たちはこうした参拝・参詣客に向けて、
屋台や露店などを出店するようになったのです。
寺社仏閣にとっては信仰を多く集めることができ、
人々にとっても賑やかで楽しめる場として認知されていきます。
これは現代の【縁日】でもスタイルが変わらず、
色々な寺社仏閣において縁日を楽しむことができます。
代表的な縁日
- 観音菩薩の縁日(毎月18日)…
- 浅草寺や清水寺などが有名。御利益は縁結びや厄除けなどが有名だが多岐に渡る
- 弘法大師の縁日(毎月21日)…
- 西新井大師や川崎大師などが有名。旅の安全や厄除けなどの御利益があるとされる
- 地蔵菩薩の縁日(毎月24日)…
- 日本中には多くの地蔵菩薩と縁のある寺社仏閣があります。子育てなどの御利益でおなじみ
- 不動明王の縁日(毎月28日)…
- 高幡不動や成田山・新勝寺などで有名。御利益は病魔退散、交通安全など
- 鬼子母神の縁日(8のつく日)…
- 上記と異なり毎月8日、18日、28日と8のつく日全てが縁日。安産祈願の御利益など
RIYAKの仏像でご自宅にも御利益を
木製インテリア仏像ブランドRIYAKというブランド名には
【御利益】の意味合いも込められています。
仏像一つ一つに様々な御利益があるとされ、縁日を通じて人々に伝わり、
現代でも縁日では多くの人々が集まります。
ご縁のある仏像を、リビングや玄関に飾ってみて下さい。
きっと皆さまの気持ちを癒してくれる存在になるはずです。
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