そもそも仏像ってなに?どんな種類があるの?
2018年10月13日
初めて仏像を見たとき、非常にたくさんの種類があることに、驚いた経験がないでしょうか?
これだけ色んな種類があるのに、どれも仏像と呼ばれているため、混乱してしまうかもしれません。
ここでは、そんな仏像の種類についてご紹介いたします。さらに仏像について理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。
仏像とは、簡単にいうと仏教にまつわる像のことです。
基本的には、仏教の開祖である「仏(ほとけ)」様の像のことを、仏像と呼びます。
また、これに加えて仏教にまつわるあらゆる像も、総称して仏像と呼ばれています。
そのため、一口に仏像といいながら、見た目も役割も異なるさまざまな像があるのです。
そもそも仏様とは、インドで悟りを開いた「ブッダ」という人物を指します。
ブッダの本名は「ガウタマ・シッダールタ」といいますが、ブッダという呼び方には“悟りを開いた者”という意味があり、敬意を込めてこう呼ばれます。
さまざまな呼び方がありますが、いずれもひとりの人物を指しているのです。
そんな仏像は、すでに悟りを開いているかどうか、仏教においてどんな役割があるのかによって、4つの種類に分けられています。
仏像の種類
仏像には大きく分けて4つの種類があり、上位の仏像から順番に「如来(にょらい)」「菩薩(ぼさつ)」「明王(みょうおう)」「天部(てんぶ)」に分かれています。
中には見分けるのが難しい仏像もありますが、多くの仏像は外見の特徴からどの位にあたるのかが分かります。
仏像への理解を深めるために、この基本を押さえておきましょう。
ここでは、それぞれの仏像の種類と特徴についてお伝えします。
如来(にょらい)
仏像の中でももっとも上位にあたり、すでに悟りを開いているのが「如来(にょらい)」です。
如来は人間を超越した力を持っていることから、仏像にも人間の体とは異なる特徴が見られます。
たとえば、「螺髪(らほつ)」と呼ばれる独特の髪型をしているのは、その特徴のひとつです。
渦を巻くように小さく丸まった髪の毛が、無数に集まり頭部を覆っています。
また、眉間には「白毫(びゃくごう)」と呼ばれる白くて長い毛が、丸まった状態で収まっています。
菩薩(ぼさつ)
如来の次に位置しているのが、「菩薩(ぼさつ)」です。
菩薩は、現在まだ悟りを開いていませんが、悟りを開くため懸命に修行をしている最中にあります。
しかし、将来的には悟りを開くことが約束されていることから、とても位の高い仏像です。
菩薩の仏像の特徴は、男性的とも女性的とも受け取れる、中性的な外見をしていることです。
また、美しい装飾品を身につけているのも菩薩の特徴となっています。
人々を救うためにさまざまな姿で現れ、仏像にも多くのバリエーションがあります。
明王(みょうおう)
真言宗の創始者である「空海」という僧侶が、中国から密教を輸入した際に伝わったのが「明王(みょうおう)」です。
密教で信仰されている「大日如来(だいにちにょらい)」の化身とも信じられています。
明王の仏像の特徴は、まるで激しく怒っているかのような非常に険しい表情をしていることです。
このような表情は「憤怒」と呼ばれます。
人々を仏教の正しい教えのもとへ導くのが明王の役割であり、全体的に力強い印象の仏像が多く存在しています。
天部(てんぶ)
「天部(てんぶ)」や「天(てん)」と呼ばれる仏像は、上位の仏にしたがって敵と戦う、人々の守り神です。
担っている役割が多いことから、仏像の種類も非常に多くなっています。
天部の仏像は、戦士・天女・貴公子のように、それぞれ異なる見た目をしているのが特徴です。
特に有名な「四天王(してんのう)」は、戦士の姿です。「吉祥天(きっしょうてん)」「弁財天(べんざいてん)」などは美しい天女の姿。
「梵天(ぼんてん)」は人間とよく似た貴公子の姿をしています。
仏像にたくさんの種類がある理由
ここまでにご紹介したように、仏像には主に4つの種類があります。
ただし、それぞれの種類の中でさらに細かく分類されるため、全体としてはより多くの種類が存在していることになります。
一体なぜ、これほどたくさんの仏像があるのでしょうか?
その答えのひとつとして、人間の願いが千差万別であることが挙げられるでしょう。
仏像には数多くの種類があり、それぞれ見た目も役割も異なっています。
しかし、いずれも人間を助けてくれる存在である点では共通しているのです。
数ある仏像を拝み願掛けするうちに、いつかご縁のある仏像との出会いがあるかもしれません。
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お気に入りの仏像をいつも傍に置き、ぜひ日常生活で身近に感じてみてください。
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一口に仏像といっても、実はさまざまな種類があり、それぞれで見た目もご利益も異なります。
数ある中から自分好みの仏像を見つけるのも、仏像ならではの楽しみ方といえます。
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