RIYAK

迫力ある表情と燃え盛る炎が特徴!力強い不動明王像の魅力

2018年11月19日

背後に立ち上る大きな炎と、まるで凄みを利かせるような険しい表情から、迫力を感じられる「不動明王」。

一見すると少し怖い印象があるかもしれませんが、実は密教の大日如来の化身ともいわれ、人々を救ってくださる存在なのです。

ここでは、そんな力強い不動明王像の魅力や特徴についてご紹介します。

 

不動明王とは

「不動明王(ふどうみょうおう)」は、密教でもっとも高い位に位置しています。

密教における本尊である「大日如来」の化身ともいわれています。

 

仏教の中では「明王」に分類され、衆生を仏教の教えへ導き帰依させる役割があります。

なお、この明王には主に5つの「五大明王」がいて、不動明王もそのうちに含まれています。

五大明王は中央に不動明王を置き、東に「降三世明王」、西に「大威徳明王」、南に「軍荼利明王」、北に「金剛夜叉明王」が配置されます。

 

不動明王は、サンスクリットでは「アチャラナータ」という名前です。

人間の煩悩を浄化するために炎で焼き尽くし、手に持った縄で悪を縛り、仏教の教えへ導くことで人々を救済してくれます。

表情は非常に険しいものの、あくまで人間を助けてくれる存在なのです。

親しみを込めて“お不動さん”と呼ばれることもあります。

 

五大明王とは

不動明王を含め、密教のうちで中心とされる明王を「五大明王」と呼びます。

ここでは、五大明王それぞれの特徴をご紹介します。

 

不動明王(ふどうみょうおう)

五大明王のうちで中心的な位置づけにあるのが不動明王です。

五大明王が表されるときも、中心に配置されます。

大日如来の化身といわれますが、穏やかな大日如来の佇まいとは一変して、不動明王は非常に険しい表情をしています。

 

降三世明王(こうざんぜみょうおう)

五大明王として東に置かれるのが「降三世明王(こうざんぜみょうおう)」です。

サンスクリットでは「トライローキヤ・ヴィジャヤ」という名前で呼ばれます。

3つの顔と8本の腕がある三面八臂の姿をしています。

 

軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)

五大明王のうちで南に置かれる「軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)」は、障害を取り除くと信じられています。

1つの顔と8本の腕がある一面八臂の姿をしており、その手には武具やとぐろを巻く蛇を持っています。

 

大威徳明王(だいいとくみょうおう)

五大明王として西に置かれる「大威徳明王(だいいとくみょうおう)」は、サンスクリットで「ヤマーンタカ」と呼ばれています。

6つの顔・6本の腕・6本の足があります。水牛に乗っているのが特徴です。

 

金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)

五大明王で北に置かれる「金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)」は、インド神話の「ヴァジュラヤクシャ」という神様がもとになっています。

3つの顔と6本の腕があり、中央の顔には5つの目があります。

 

不動明王の特徴

五大明王の中で比べると、不動明王の仏像は人間と似た姿形をしていることが多いのが特徴です。

基本的に1つの顔に2本の腕がある一面二臂の姿をしています。

 

不動明王の表情は、「憤怒」と呼ばれる非常に険しいものです。

その表情と合わせて、背後には「迦楼羅焔(かるらえん)」という炎をまとっています。

数多くの明王と同様に、不動明王にも力強い印象があります。

 

また、人間を救うために座って頑なに動かないという「不動」を表すことから、足を組んで座る仏像が多いのも特徴といえます。

右手に宝剣を持ち、左手には「羂索(けんさく)」と呼ばれる縄を持っています。

この縄で、煩悩に悩む人々を仏教の教えへと引き寄せて導くのが不動明王の役割です。

 

戦国時代に活躍した武将の「武田信玄」には、仏師に自分の姿を模倣させて等身大の「武田不動尊」を作らせたという逸話があります。

この不動明王像は、現在は武田信玄の菩提寺である「恵林寺」に安置されており、山梨県の指定文化財にもなっています。

不動明王の特徴である険しい表情や迦楼羅焔が表現されています。

 

不動明王の仏像をインテリアに!

力強さや厳しさを感じさせる不動明王ですが、実際には人々を救ってくれる存在です。

仏像ブランドのRIYAK(リヤク)には、インテリアにも最適な不動明王像のラインナップがあります。

古くから信仰されてきた“お不動さん”を、ご自宅にお迎えして飾ってみてはいかがでしょうか?

 

RIYAKの不動明王像は、力強さを感じる立像のほか、定番の坐像もご用意がございます。

お好みの不動明王を暮らしの中で楽しめるのが魅力です。

インテリアとして気軽に取り入れやすい一方で、不動明王のトレードマークである憤怒の表情や迦楼羅焔の質感は、本格的に表現されています。

 

職人が一つひとつ手彫りした木製の像は、程よく経年劣化も楽しめます。

長年にわたり大切にご自宅に置ける仏像をお探しの方も、ぜひRIYAKの不動明王のラインナップをご覧ください。

 

***

険しい表情と、背後に燃え盛る炎が特徴的な不動明王。

五大明王の中心的存在であり、厳しいながらも人々を仏教の教えへ導いてくれる、大変頼りになるお方です。

そんな不動明王の仏像を、ぜひインテリアとしてお楽しみください。

  • ツイート