大河ドラマで注目!仏教界で随一の俊足こと韋駄天の特徴とは?
2019年01月11日
2019年1月に放送開始される大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』。
第一話の放送をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
ところで、こちらの大河ドラマのタイトルになっている韋駄天(いだてん)は、
仏教の世界では非常に足の速い神様として知られています。
足の速い人の走りを「韋駄天走り」と呼ぶため、どこかで一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
今回は、仏教界でも随一の俊足として名高く、民間でも親しまれてきた韋駄天の特徴やご利益についてお伝えします。
韋駄天とは
韋駄天(いだてん)は、仏教の守護神である「天部」にあたる神様です。
天部のなかでももっとも足が速いと言われています。
また、仏教の教えの守り神であり、お寺や僧侶を守ってくれる存在としても信じられています。
韋駄天はもともと、ヒンドゥー教の「スカンダ」という軍神から生まれたと考えられています。
スカンダは、ヒンドゥー教の三大神であるシヴァの次男です。
歓喜天はスカンダの兄にあたります。
そんな韋駄天の名前を、どこかで聞いたことのある方が多いかもしれません。
それもそのはず、たとえば「韋駄天走り」という言葉があるように、韋駄天は足が速いというエピソードで有名であり、民間でも親しまれている神様なのです。
韋駄天にまつわる俗信として有名なのが、以下のエピソードです。
あるとき捷疾鬼(しょうしつき)という鬼が仏舎利(ぶっしゃり)を盗んでしまいました。
仏舎利とは釈迦の遺骨であり、仏教においては非常に大切なものです。
このとき、韋駄天が瞬時に1280万キロを走って仏舎利を取り戻しました。
ほかにも、韋駄天が釈迦のために走って食材を集めてきたことから、「御馳走」という言葉が生まれたとする俗信も存在します。
このように、言い伝えられてきた数々のエピソードからも、韋駄天がいかに足の速い神様であるのかが伺えるでしょう。
韋駄天の特徴とご利益
ヒンドゥー教のスカンダは軍神です。
そのため、韋駄天の仏像も甲冑を身につけています。
また、人間と同じく1つの頭に2つの腕がある、一面ニ臂の姿をしています。
穏やかな表情で合掌し、その両手の上に宝剣や宝棒を横たえているのが韋駄天の特徴です。
軍神の仏像といえば、一般的に迫力のある姿の神様が多い傾向にありますが、韋駄天はそれとは対照的に静けさを感じる佇まいがあります。
韋駄天のご利益としては、仏教守護や厨房守護がよく知られています。
足の速い韋駄天は、走ってさまざまな障害を取り除いてくださるのです。
このほかにも、お寺や僧侶を守る守護神としてのご利益も信じられています。
盗難や火難といった災害から人々を守るのも、韋駄天のご利益のひとつです。
注目の大河ドラマ
『いだてん〜東京オリムピック噺〜』が放送開始!
2020年の東京オリンピックを目前にした2019年1月、NHK大河ドラマで『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の放送が開始されました。
脚本を担当したのは宮藤官九郎氏。
ドラマの舞台となるのは、日本が初めてオリンピックに参加した時代です。
作中では、ここから1964年の東京オリンピックが開催されるまで、52年間にもわたるストーリーが描かれます。
こちらの大河ドラマですが、仏教の守護神である韋駄天の名を冠したタイトルに注目してみましょう。
ドラマの主人公のひとりである金栗四三(かなくり しそう)は、日本で初めてのオリンピック選手としてマラソンに出場した、実在する人物です。
だからこそ、足の速い神様である韋駄天の名前がタイトルとなったのかもしれません。
金栗四三は、日本のマラソン界の発展を支えた人物であり、“マラソンの父”とも呼ばれています。
そんな日本を代表するマラソン選手として走る金栗四三の姿が、仏教の神様である韋駄天と重なり……。
今後の放送にも期待が高まります。
RIYAKの韋駄天像
足の速さが際立つ逸話から民間でも人気が高く、大河ドラマのタイトルにもなった韋駄天。
守り神としてのご利益も信じられているため、興味をお持ちの方は仏像に願掛けをしてみてはいかがでしょうか?
仏像ブランドのRIYAKのラインナップには、韋駄天像があります。
木彫りの韋駄天像は、身につけている装飾品に金色の彩色が施され、木の質感を引き立てつつも高級感のある仕上がりを味わえる逸品です。
韋駄天には「御馳走」のエピソードもあり、厨房守護のご利益が信じられています。
台所や食堂にお祀りする仏像としてもおすすめです。
もちろん、インテリア仏像はリビングルームをはじめとして、あらゆる空間に飾ってお楽しみいただけます。
軍神としての威厳がありながらも穏やかさと静けさが魅力の韋駄天像を、スタイリッシュなインテリア仏像として、ご自宅にお迎えしてみてください!
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足の速さから「韋駄天走り」や「御馳走」などの俗信をもつ韋駄天。
日本で活躍したマラソン選手が主人公である大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では、タイトルに韋駄天の名が使われています。
民間で親しまれてきた韋駄天に興味をお持ちの方は、RIYAKのインテリア仏像のラインナップをぜひご覧ください。
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