これが未来の仏教のカタチ?!注目の仏教×テクノロジー3選
2019年07月12日
時代とともに発展する技術の恩恵を受けて、
私たちの生活は大きく進歩してきました。
高度な技術の数々は仏教界にも影響を与え、
近年は日本各地でさまざまな取り組みが行われています。
今回は、注目を集めた仏教×テクノロジーの例を3つご紹介していきます。
仏教に関心を持つ仏女のみなさんは、
vぜひチェックしてみてください。
【1】テクノ法要
福井県にある浄土真宗本願寺派の寺院である照恩寺。
こちらのお寺では、
「テクノ法要」と名付けられた、
新しいスタイルの法要が行われています。
テクノとは、電子楽器を用いたクラブミュージックのこと。
一見すると、日本の仏教寺院とはかなりかけ離れた存在であるように
見えるのではないでしょうか?
テクノ法要では、テクノサウンドにアレンジされたお経が読まれたり、
プロジェクターや舞台装置によるライティングが行われたりと、
一般的な仏教の法要にはない珍しい演出が行われています。
こうして最新技術による演出効果を用いながら、
仏教の極楽浄土の世界観が表現され、
一風変わったお勤めが行われるのです。
もともとは伝統的な仏教の法要も、
先人たちが当時の最先端の技術を用いて、
荘厳な極楽浄土を表現しようとしたものでした。
テクノ法要もこれと同様に、現代の最先端の技術を用いながら、
より多くの人が仏教に関心を持ってもらうことを目的としています。
そう考えると、決して仏教とかけ離れた表現とはいえないはずです。
仏教の法要を最新技術で表現しながら、
現代に生きる私たちにも受け入れやすい形で提示するテクノ法要。
毎度の勤行の後には僧侶による法話が行われるなど、
脈々と続く仏教の教えに触れるという役割も重視されています。
【2】アンドロイド観音マインダー
京都府にある臨済宗建仁寺派の鷲峰山高台寺には、
「アンドロイド観音マインダー」という、
最新技術を駆使して作られたアンドロイドの観音菩薩が安置されています。
仏像とアンドロイドという意外な組み合わせ。
アンドロイド観音マインダーは、
多くの人がイメージするような、
いかにも人工的なアンドロイドらしい姿をしています。
金属製の体には電線が張り巡らされており、
よくお寺で見かける観音菩薩の仏像とは
かけ離れていると感じる方が多いかもしれません。
そんなアンドロイド観音マインダーには、
プロジェクションマッピングの技術を駆使しながら、
衆生に説法をする機能が搭載されています。
説法の内容は、仏教において重要な経典のひとつ
「般若心経」についてです。
観音菩薩の仏像から直接に仏教の教えを聞くという経験で、
多くの仏教徒に衝撃を与えました。
少しずつ身近な存在になりつつあるアンドロイドですが、
果たして人間がそこに尊さを見出だせるようになるかどうかは、
未知数といえそうです。
しかし、合掌をするアンドロイド観音マインダーの姿を前にすると、
単なる無機質なアンドロイドにとどまらない、
何かを感じ取れるかもしれません。
【3】ロボット和尚
兵庫県にある日蓮宗の岩城山法徳寺には、
“南無妙法蓮華経”と日蓮宗のお題目を唱えながら木魚を叩く
「ロボット和尚」があります。
ポクポクとタイミング良く木魚を叩くロボット和尚の姿を、
参拝客は人間の僧侶と見間違うかもしれません。
このロボット和尚は、寺院の信者の方が寄進したものです。
廃品を集めて作られたという本体には、
機械でありながらどこかあたたかみが感じられます。
それもそのはず、ロボット和尚が身につけている法衣は、
制作者の母親がこの寺院をお参りするとき
いつも身につけていた着物でできているのです。
とてもユニークなロボットですが、
その誕生の背景には
「お寺の本堂でいつでもお題目を聞けるように」という、
制作者の篤い信仰心がありました。
そんなロボット和尚の存在は、
過去にNHKをはじめとした国内のテレビ番組で紹介されたほか、
イギリスのテレビ番組でも紹介され、
海外にまで届いているようです。
伝統的な仏教を大切にする人々の思いが、
自動でお題目を唱えるロボット和尚を作り出すという、
素敵な仏教×テクノロジーの例なのでした。
仏教×テクノロジーの魅力
伝統的な仏教のあり方を踏まえながら、
現代の最新技術を駆使した、
新しい仏教の伝え方が誕生しています。
いずれの仏教×テクノロジーの例も、
仏教の教えを広く伝えるために一役買ったはず。
仏女のみなさんも機会があれば寺院へ足を運び、
仏教×テクノロジーを体験してみてはいかがでしょうか?
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伝統的な仏像制作の技術を大切にしながら、
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気軽に楽しめる仏像ライフのお手伝いをさせていただきます。
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一見すると伝統的な仏教とはかけ離れて見える、
仏教×テクノロジー。
しかし、ご紹介したどの例も、
仏様の尊い教えをより広く知らしめ、
次世代に仏教を伝えていくという前提のもとにあるものです。
今後も技術の発展にともない、
新たな仏教×テクノロジーの誕生に期待が高まります!
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