聖徳太子が戦勝祈願した実力。有名な四天王の仏像をご紹介!
2019年07月26日
俗に、4人の優れた人物を「〇〇四天王」と称えることがありますが、
この呼び方は仏教の四天王が元であるという説があります。
4柱の天部の神様である四天王は、
昔から戦勝祈願で信仰され、
かの有名な聖徳太子も願掛けをした存在です。
今回は、そんな四天王やその仏像の特徴をご紹介していきます。
四天王とは
四天王とは、仏教における4人組の天部の神様のことです。
東の方角は持国天、西は広目天、南は増長天、北は多聞天が守っています。
四天王の仏像は、甲冑を身にまとい、武人の姿をしているのが特徴です。
また、足元で「邪鬼」と呼ばれる鬼を踏みつけていることが多く、
仏法を守る様子が表されています。
そんな四天王には、戦勝祈願のご利益が信じられています。
とりわけ有名なのは、聖徳太子のエピソードでしょう。
四天王に祈願し、その仏像を彫った聖徳太子は、
後に物部守屋との戦いに勝利しています。
こうして聖徳太子は、
四天王を祀った寺院を「四天王寺」と名付けました。
現在も大阪府にある寺院です。
なお、一般的に4人の一芸に秀でた人物のことを「〇〇四天王」と呼ぶことがありますが、
これは仏教の四天王が由来だといわれています。
四方を守る頼りある4柱の神様になぞらえて、
達人を称賛する意味で使われる表現です。
四天王の種類と特徴
四天王の4柱の神様について、それぞれの特徴をご紹介します。
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- 持国天(じこくてん)…
- 東の方角を守る持国天は、
- 仏教の世界にある霊山「須弥山(しゅみせん)」の東部に住むといわれます。
- 仏像は一般的に武神の姿をしており、手には宝珠や刀を持っているのが特徴です。
- 神話に登場する「金翅鳥」という鳥を家来にして悪を打ち砕き、
- 仏教の教えを守る役割を果たしています。
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- 広目天(こうもくてん)…
- 西の方角を守る広目天は、須弥山の西部に住むといわれます。
- 仏像は甲冑を身に着けて、手には絵巻と筆を持つのが特徴です。
- 悪人を罰して仏教の教えへと導く役割があることから、
- 足で邪鬼を踏みつける姿の像がよく見られます。
- 四天王のほかに、十六善神に数えられることもあります。
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- 増長天(ぞうじょうてん)…
- 南の方角を守る増長天は、須弥山の南部に住むといわれます。
- 元はインドの神様でしたが、仏教に取り入れられました。
- 仏像は甲冑を身に着けた武人の姿をしており、
- 片手に鉾や剣を持ち、もう片手を腰に当てていることが多いのが特徴です。
- 憤怒の表情を浮かべています。
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- 多聞天(たもんてん)…
- 四天王としては北の方角を守り、須弥山の北部に住むといわれる神様です。
- 単独のときは「毘沙門天」と呼ばれて祀られ、
- 七福神の一柱としても知られています。
- 仏像は甲冑を身に着けた武将の姿で、
- 足で邪鬼を踏みつけているのが特徴です。
- 手には宝塔を持ち、険しい憤怒の表情をしています。
代表的な四天王の仏像
ここでは、日本全国にある仏教寺院の中で、
四天王の仏像が祀られている代表的な寺院をご紹介します。
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- 東大寺(奈良県)…
- 東大寺の戒壇堂には、国宝に指定されている四天王像があります。
- お堂にはかつて別の金銅製の四天王像が安置されていたようです。
- 現存する仏像は天平時代の作品。粘土から作られた塑像は、
- 一部を残してほとんどの彩色が剥がれ落ちていますが、
- 迫力ある表情を変わらず今に伝えています。
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- 興福寺(奈良県)…
- 中金堂にある須弥壇に安置されている四天王像は、
- 鎌倉時代に作られた作品です。
- 国宝に指定されています。
- ダイナミックで動きがあり、力強さを感じられる作風から、
- 鎌倉時代の特徴が見出されます。
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- 唐招提寺(奈良県)…
- 唐招提寺の金堂には、木造および乾漆で作られた四天王像が安置されています。
- 奈良時代の作品であり、国宝に指定されています。
- 丸みのある顔立ちに、どっしりと力強い体つきをしているのが特徴です。
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- 法隆寺(奈良県)…
- 法隆寺伽藍の須弥壇には、
- 現存する仏像の中で日本最古といわれる、
- 四天王像が安置されています。
- こちらの四天王像は、険しい憤怒の表情を浮かべる四天王像とは異なり、
- 穏やかな表情や静けさを感じさせる佇まいが特徴です。
- 飛鳥時代の作品であり、国宝に指定されています。
RIYAKの四天王像
仏像ブランドRIYAKから発売されている四天王像は、
小さめのBASICサイズの中で、3種類のタイプが展開されています。
まずひとつは、無彩色の仏像です。
素朴な木材の質感がシンプルで美しいのが魅力。
職人が手彫りで仕上げた力強い四天王の迫力が伝わってくる逸品です。
もうひとつのタイプには、まるで長年の時を経た仏像を思わせる、
特殊な彩色が施されています。
金色に彩色された武器や装飾品が、
対照的で美しいのが魅力です。
最後のひとつは、色鮮やかに彩色された仏像。
それぞれの仏像の衣装が色とりどりであり、
並べて飾ればインテリアとしても人目を引く仕上がりとなっています。
いずれも四天王ならではの迫力ある表情が魅力であり、
十分なインパクトがあります。
3種類の四天王像の中から、
ご自宅の雰囲気に似合うタイプをお選びください。
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四天王は天部に属する4人組の神様です。
聖徳太子が戦勝祈願をして願いを叶え、
四天王寺に祀ったことでも知られています。
国宝に指定された仏像が奈良県各地にあるため、
勝負に挑むときは願掛けをしてみてはいかがでしょうか?
仏像ブランドRIYAKのインテリア仏像は、
ご自宅のお守りとしてもおすすめです。
3種類の迫力ある四天王像を取り入れて、
程よい緊張感とセンスを感じさせるコーディネートをお楽しみください。
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