仏教に帰依した鬼女!安産のご利益で有名な鬼子母神のエピソード
2019年11月29日
人間は誰しも、誤った道へ進みそうになることがあります。
しかし、そんなときに我が身を振り返る機会を与えられれば、
改心できるかもしれないのです。
仏教に関連するエピソードには、
多くの人からの共感を集める普遍的な魅力があります。
今回は、かつて鬼女であった鬼子母神が仏門へ入るまでのエピソードや、
鬼子母神を祀る寺院についてご紹介していきます。
安産や育児を守る、
頼りになる鬼子母神について、
より理解を広げてきましょう。
鬼子母神とは
「鬼子母神(きしもじん)」は、
仏教の守護神です。
仏教の世界には、如来・菩薩・明王・天部という分類がありますが、
鬼子母神はこのうち天部にあたります。
仏教を守る役割を果たし、
安産や育児のご利益でよく知られている神様です。
仏像は天女の姿をしているものと、
鬼神の姿をしているものがあります。
鬼子母神の仏像は、
優しい母親の顔をした天女の姿をしています。
子どもを片手に抱き、
もう片手に吉祥果(きちじょうか)を持っているのが特徴です。
吉祥果とはザクロの実のことを指します。
ザクロの実は、1つの果実にたくさんの種子が入っていることから、
豊穣を表すともいわれている果実です。
仏教の神様となる以前、
鬼子母神は鬼女として恐れられる存在であり、
夫は鬼神である「般闍迦(はんじゃか)」でした。
鬼子母神のもとになっているのは、
古代インドの鬼女神である「ハリーティ」だといわれます。
人間の子どもをさらって食べる鬼女が、
釈尊の教えから仏教に帰依するようになり、
仏教の神様となりました。
仏教に帰依した鬼子母神のエピソード
仏教の守護神として信仰を集める鬼子母神。
子どもをさらって食べるという恐ろしい鬼女だったはずが、
どうして仏教の神様となったのでしょうか?
ここでは、仏教に帰依するまでのエピソードをご紹介します。
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かつての鬼子母神は鬼女であり、
人間の子どもをさらって食べては、
人々を悲しませていたといいます。
衆生たちがお釈迦さまにこの被害を訴えると、
お釈迦様は鬼子母神の子どもを1人、
さらってしまいました。
鬼子母神には、
自分の子どもがたくさんいました。
その人数には諸説ありますが、
多いもので500人、1,000人、10,000人ほどいたともいわれます。
しかし、そのうちのたった1人をさらわれただけで、
鬼子母神はひどく嘆き悲しむことになったのです。
そこに現れたお釈迦様は、
鬼子母神に「人間の親たちも同じように子どもをさらわれて
悲しんでいるのではないか」と説きます。
こうして改心した鬼子母神は、
仏門へ入ることになりました。
その後は無事に子どもの守護神となり、
安産のご利益で信じられるようになった鬼子母神。
仏教の神様となり改心する以前、
人々に恐れられる存在であったことは、
仏像の優しい表情からは少し意外に感じられるかもしれません。
鬼子母神が祀られた仏教寺院
関東地方には、
「江戸三大鬼子母神」と呼ばれる寺院があります。
ここでは、そんな鬼子母神を祀った3つの寺院をご紹介します。
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- 入谷鬼子母神 真源寺…
- 「恐れ入谷の鬼子母神」と呼ばれ、信仰を集めるお寺です。
- 七福神が祀られているほか、
- 鬼子母神による安産と子育てのご利益が信じられています。
- 夏季には朝顔市でも有名であり、多くの人で賑わいます。
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- 鬼子母神堂 法明寺…
- 重要文化財に指定されている日蓮宗のお寺です。
- 祀られている鬼子母神の仏像は、
- 菩薩のような穏やかな姿をしています。
- 参道にある欅の並木は、
- 東京都で天然記念物にも指定されています。
- 鬼子母神堂 遠壽院…
- 400年の歴史を持つ寺院です。
- 安置されている鬼子母神の仏像は、
- 江戸時代末期に孝明天皇が拝まれたといわれています。
- 境内には、鬼子母神と関係の深い植物である、
- 樹齢300年のザクロの木があります。
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RIYAKの鬼子母神像
仏像ブランドRIYAKの鬼子母神像は、
2人の子どもたちに囲まれた、
美しい天女の姿をしているのが特徴です。
手には吉祥果を持ち、穏やかで優しい佇まいをしています。
母親らしい柔和な表情や、
子どもに恵まれた温かい雰囲気が魅力です。
仏像のサイズは、
インテリアとしてさり気なく飾りやすいBASICで展開されています。
洋風の空間でも自然と飾れる素朴な仏像です。
無彩色タイプと彩色済みタイプがあるため、
ぜひお部屋に合わせてお選びください。
無彩色タイプは、木の温もりを感じられる質感が魅力です。
衣のディティールや、
子どもたちの表情まで、細部に味わい深さが感じられます。
一方で、鬼子母神の女性らしさが引き立つ彩色済みタイプは、
インテリアとしての存在感も十分です。
観葉植物などのほかのアイテムと組み合わせながら、
インテリア仏像をご自宅に飾ってみてはいかがでしょうか?
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もともとは鬼女として恐れられていた鬼子母神。
仏教に帰依し、
安産や育児のご利益で信じられる守り神となってからは、
優しい母親の姿で表現されるようになりました。
子どもたちをお守りしてくださる神様として、
ぜひRIYAKの天女のような優しい鬼子母神像を、
ご自宅にお迎えください。
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