不動明王の炎を前に読経。仏教の過酷な修行「護摩行」とは?
2019年12月20日
僧侶が大きな炎の前に座し、一心に読経を行う護摩行の儀式。
プロ野球選手が精神統一のために修行する様子がメディアで報じられることがあり、
仏教徒でなくてもどこかで見たことのある方もいらっしゃるかもしれません。
今回は不動明王と関係の深い護摩行についてご紹介します。
燃え盛る炎の前で行う「護摩行」とは?
仏教は宗派により多彩な修行方法があります。
なかには、現代人の感覚で見るとフォトジェニックであり、
仏教の信仰にかかわらず広く話題を呼ぶ修行もあります。
そんな修行のひとつともいえるのが、密教の「護摩行(ごまぎょう)」です。
護摩行は、密教の修行の一種であり、弘法大師(空海)が日本に伝えたといわれています。
修行の内容は、御本尊である不動明王の前にある炉に火を焚き、
「護摩木(ごまぎ)」と呼ばれる木や供物などを投じ、真言をお唱えするというもの。
燃え盛る炎は不動明王の炎をあらわすといわれます。
不動明王の仏像といえば、険しい憤怒の表情をして、
手には武器を持ち、背後に大きな火炎が立ち上っているのが主な特徴です。
護摩行はこの不動明王に向かって行われます。
こうして強い祈りを捧げることで、大きな願いの成就が信じられています。
火を焚いて煩悩を焼き尽くす、あるいは心を清らかにするという説もあるようです。
火柱が暗いお堂を照らし、延々と読経が続く儀式には、神秘的なムードが漂います。
修行中に炎が大きくなると、その分熱気も強くなります。
炎の温度は300度に達することもあるようです。
修行者は火炎の熱気にさらされながら、真言を唱え続けます。
このため、護摩行は非常に過酷な修行として知られています。
プロ野球選手が護摩行に参加することも……?!
一見すると、在家の私たちとは縁遠い存在に見える護摩行。
しかし、プロ野球選手が恒例行事として護摩行を行う例があるように、
実は在家でも修行に参加することが可能です。
有名なのは、元プロ野球選手の新井貴浩さんでしょう。
新井さんは、広島東洋カープに所属していた現役時代から、毎年恒例で護摩行を行っていました。
引退後も修行を続けるといい、
ファンの間ではすでに護摩行が彼のイメージのひとつとして定着しているようです。
この例のように、あえて非常に過酷な修行を体験することで、
精神統一を行うアスリートもいます。
厳しい修行であるのを承知で護摩行に興味を持った方は、
勇気があれば一度はチャレンジしてみても良いかもしれません。
なお、全国の仏教寺院では、野球選手の例のように本格的な修行とは異なる、
初心者が体験可能な護摩行も行われています。
過酷さの面で注目されやすい護摩行ですが、
大切な願いを成就させるための儀式として、挑戦してみてはいかがでしょうか?
仏教寺院で護摩行を体験してみよう
全国の仏教寺院の中には、参拝者が体験できる護摩行も行われています。
叶えたい願いがある方や、不動明王を信仰する方におすすめの修行です。
神秘的な密教の修行は、ここでしかできない貴重な体験であり、きっと思い出に残るはず!
あくまで初心者向けの修行体験とはいえ、
護摩行はほかの修行と比べて過酷であることが予想されます。
事前に寺院が提供する情報を十分に確認するとともに、
自分が本当に修行に参加できるか、冷静な判断をしましょう。
大変な修行ではありますが、炎と向き合い真言を唱え続けることで、
瞑想状態に入り心が整う効果も期待されています。
実際に体験した方が「気分がすっきりした」という感想を持つこともあり、
リフレッシュにもつながると考えられます。
RIYAKの不動明王像
密教で重要な役割を担う不動明王は、仏像ファンの間でも根強い人気があります。
仏像ブランドRIYAKでは、2種類の不動明王のラインナップがあります。
ご自宅のインテリアとして、あるいはお守りとして、ぜひお迎えを検討してみてください。
- ・不動明王像…不動明王の立像です。
- サイズ展開は小さめの「BASIC」と、中くらいの「GRANDE」。
- 「BASIC」は無彩色タイプと、2つの彩色済みタイプの3種類があります。
- 「GRANDE」は無彩色・彩色済みの2種類です。
- 赤く燃え盛る炎と、堂々とした不動明王の立ち姿に迫力があります。
- 無彩色タイプは素朴ながら力強さがあり、どんなお部屋に飾ってもマッチするのが魅力です。
- ・座不動明王像…不動明王の坐像です。
- サイズ展開は小さめの「BASIC」と、大きめの「PREMIER」があります。
- 「BASIC」は無彩色タイプと、2つの彩色済みタイプの3種類。
- 「PREMIER」は2つの彩色済みタイプがあり、大きさのインパクトはもちろん、
- 落ち着きのある色使いから静かな迫力を感じられます。
- どっしりと構える不動明王から漂う威厳が、まさに“不動“の名に相応しい逸品です。
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燃え盛る炎を前に行われる非常に厳しい修行として知られる護摩行。
アスリートが精神統一のために行うこともあり、
大きな願いを成就させたいときに適しています。
挑戦すると人生観が変わるかもしれません。
密教の修行である護摩行は、不動明王を前にして行われるのが特徴です。
不動明王の仏像は、光背に大きな火炎があり、威厳や迫力を感じられます。
力強い不動明王にあやかりたいなら、インテリア仏像をお守りとしてお役立てください。
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